SSやオフ再録
名無:襲い受け
軍主が出会った英雄は小さいくせに生意気そうだった。
まぁ良く考えればあちらの方が年上ではあるのだが。
「俺の休む場所はここにはないの?」
「ああ、用意させてるとこだ。もうちょっと待て。それまでは宿屋に・・・」
言いかけた言葉をさえぎって英雄が言った。
「いいよ、別に。お前の部屋に泊まらせてもらうから。」
「は?なんでだよ。まぁ、いい。て、なんでお前がそこで寝ようとしてんだよ。そこは僕のベッドだ。明日にはもう一つベッド用意させてなんとか入れるから今日はソファーで寝ろよ。」
「いらない、別にわざわざ。」
「じゃあとりあえずソファーに行けよ。」
「俺は今まで友達とかん家で寝るときは普通同じベッドで寝てたぞ?」
「は?何言ってんだよ?じゃあ何か?僕がお前の横で寝るってのか・・・?」
「そういうことだな。」
「は?何言って・・・」
ふざけるなと全否定しようとしたが、不意に英雄の泣きそうな寂しそうな顔を見ると断れなくなった。
「・・・まあ、別にいいけど・・・」
その時の英雄のニタリとほくそ笑んだ笑顔。
・・・どうやらしてやられたようだ。