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SSやオフ再録

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行事:名無:端午の節句



「ほら、柏餅。やるよ。」
「?ありがとうございます、マクドールさん。珍しいですね、あなたが僕にいきなり何かくれるなんて。」
「ん?ああ。まぁ、今日だけはな・・・。」

そういってマクドールさんはニコリと去って行った。
本当に珍しい・・・。
彼はいつも僕をバカにしてばかりなのに?
頭についてる金輪のせいか、猿扱いしたり。
まだまだ成長過程なこの僕の足りなさすぎる身長のせいか、子供扱いしたり。
いっつもそうやって僕をからかって怒らせるんだ。
周りではそんな風な僕らを暖かい目で見てるけど、それより注意とかしてよ!!
軍主がバカにされてるんだよ!?
ビクトールさんやフリックさんが言うには、そんな僕をからかって楽しんでいるマクドールさんが珍しいらしいけど。

でも今日はなんだか優しい??
何もからかいもせずに行っちゃったし。
しかもお菓子までくれた!!
なんだか嬉しいな。
あんなにいじめられているのに、これだけでマクドールさんがすごくいい人な気がしてきた。

だって本当は僕はマクドールさんに憧れているんだ。
英雄と呼ばれてる彼は、本当にカッコイイんだもの。
強くて見た目もかっこよくて。
・・・いつもいじめられるけど・・・。

でも今日はほんと珍しい。
いつもは僕をバカにして、僕がムキになって怒ったあとで、とても楽しそうに笑いながら、まるで罪滅ぼしのようにお菓子をくれたりはするんだけど。
今日は何もされてないのにいきなりこんな美味しそうなものくれた。
どうしたのかな?

「よお、またからかわれたのか?」

そこにシーナさんがやってきた。

「え?なんで?」
「だって、子供の日だろ?今日。お前、だからそれ、もらったんじゃないのか?」
「え?子供の・・・日・・・!?」

マクドールさんがニヤっと笑っている姿が僕の頭をよぎった。

作品名:SSやオフ再録 作家名:かなみ