SSやオフ再録
行事:翌日(ルック・湊)
「あ、ルックじゃん、はよ。まあ、あんま早くねぇけど。」
今日は石板前にいないな、と思ってたら、レストランに現れたのを見つけて、シーナは声をかけた。
「…やぁ。…何、何か用?」
「相変わらずとりつく島もねぇな。用って訳じゃ…、何、テイクアウトかよ。ニャハ、お楽しみだったて訳か。」
「シーナこそ相変わらず下世話で何より。」
「湊どうしたんだよ。」
「別に。」
実は、あまりにルックが無理をさせすぎて、あの湊ですら起き上がる事が出来ない、なんて言えるか。
湊のあんなダンス見て、抑える事なんて出来る訳がなく。
「にしてもあの2人ってやっぱすげぇよな。俺がいっしょに過ごした子も目、奪われてしまってさー。カップルで見んのはナシだな、ありゃぁ。近くの奴なんか、女連れのクセに、湊様、とか呟いてたぜ。シャレなんねーよな。」
「…。」
そいつらの目、いや、脳の海馬の部分を全滅させたい。
その代わり大脳新皮質だけは大切に残してやる。
(海馬…記憶を司る。大脳新皮質…理性を司る)
「てルックさん?何だか綺麗なお顔が物騒ですよー。」
「うるさいバカシーナ。」
「ひでぇ。ああ、あの後、詩遠はビクトールらんとこ避難して飲んでたらしいぜ。クリスマスだってのにな!前のあいつなら、群れなしてくる女の子適当に選んで遊んでたってのにな、もったいねー。まあ見た目は変わらなくとも大人になったって事かね。」
もしくは、それだけ湊にマジ、て事はないだろうか。
詩遠は湊を可愛いがっているものの、普段からルックとの間を邪魔するわけでもなく、いまいち本当のところどう思っているのかつかめない。
「まあ、とりあえずメシ、持ってってやれよ、邪魔したな。湊、早く動けるよーになるといいな。」
「ああ…、…!?……じゃあ…。」
…。
…バレてる。