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【腐向け】週末コンビで学パロ【土日】

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本田の隣でゆるく笑う声の教師はタバコを携帯灰皿に押し付けて火を消すとんーっと背伸びをする。
本田は甘ったるいコーヒーをもう一口と口に含んで、散らばしたままだった書類を手元にまとめた。
「なんでぃもう了ぇかい?」
背伸びのついでに欠伸をした為に涙ぐんだ目の教師が本田を見ると「ええ」と言って口端を3mmほど上げる。
これがあまり表情を変えない生徒の微笑みであることを知ったのはいつだったか。教師がそんなことをぼんやりと思い出していると、生徒は書類をバッグにしまいながらその先を続ける。
「次の時間は先生の授業ですから」
それから本田菊は今度はくすりと目に見えるほどに大きく表情を変えてさらに続けた。
「……だから迎えに来てくれたのでしょう?」
サディク・アドナンはその言葉に生徒とは逆方向へと首を回して頭を掻いた。
「私、先に行ってますから」
本田の声に「おう」と答えると、本田は椅子から立ち上がって会釈をするとテーブルを離れていく。
「ったく…早く卒業しちまえってぇの…」
本田の足音が遠ざかって消えたのちに教師は一口分だけ残っていたコーヒーを口に含んでひとりごちる。
「……まったくやりづれぇ……」
その言葉は空中に漂っていた紫煙とともに空中に融けていった。