oh! pretty boy.
「好きにして、いいよ」
きらきらした声が、静雄を呑み込んでゆく。
広がるまっさらなシーツはするすると指の間を撫で、それだけでももうたまらないのに。たまらないと、思うのに。なおさら深いところできらきら、きらきらと、ひかりが瞬いている。
魅惑のあかいろ。
誘惑のあかいろ。
幻惑のあかいろ。
知らないことだらけのあかいろが、ゆらゆらと静雄を呑み込み、呑み込み、呑み込んで、ゆく、から。そっと触れることもできずに、掴みかかって、摑まえようと手を伸ばして、けれどもそっけなくドアに阻まれて、そして、いつもと同じあっけない幕切れを迎える。
いつも、ここまで!
「好きにして、いいよ」
きらきらした声が、静雄を呑み込んでゆく。
広がるまっさらなシーツはするすると指の間を撫で、それだけでももうたまらないのに。たまらないと、思うのに。なおさら深いところできらきら、きらきらと、ひかりが瞬いている。
魅惑のあかいろ。
誘惑のあかいろ。
幻惑のあかいろ。
知らないことだらけのあかいろが、ゆらゆらと静雄を呑み込み、呑み込み、呑み込んで、ゆく、から。そっと触れることもできずに、掴みかかって、摑まえようと手を伸ばして、けれどもそっけなくドアに阻まれて、そして、いつもと同じあっけない幕切れを迎える。
いつも、ここまで!
作品名:oh! pretty boy. 作家名:藤枝 鉄