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りりなの midnight Circus

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 レイリアもまた、中衛として全体を見渡す役目を負っているためなのはとは違う意見を持っている。
「あたしも、エリィの援護がないと上手く動けないわ」
 アリシアも、その意見だけは譲れないらしく、エリオンもアリシアの言葉に強く頷いている。
「エリオンを中衛に据えるとしても、エリオンとレイリアでは同じ射撃手(ガンナー)と言ってもそのスタイルは違いすぎる。高機型動射撃戦闘(ハイスピード・ガン・シューター)のレイリアに対して、局地制圧型射撃戦闘(ロー・エクステンシブ・ガンナー)とでは連携に課題を残しそうな様子がある。俺なら、二人でも三人でも問題なく支援は出来るが」
 今までの戦闘経験から、エリオンとレイリアの違いを見抜いていたエルンストは後方支援立場からそう意見を言った。
 なのはは少し困った様子で押し黙る。
 現在の編成は、前衛としてヴィータ、朱鷺守、アリシアを置き、その前衛、特にアリシアに対する射撃支援をエリオンが行っているという状況だ。このエリオンの支援は彼が自分から名乗りを上げたものであり、双子のリーファのその連携には目を見張るものがある。しかし、その分中衛において全域に射撃支援を執り行うレイリアと、それをバックアップするエルンスト。その状況を見守りつつ、多用途に行動するなのは。
 やはり、戦力が前衛に偏りすぎているとなのはは感じていた。
 ならばいっそうのこと、レイリアも前衛支援にして、自分が中衛に回ろうかとも考えたが、それはレイリアとエルンスト反対された。
 レイリアの生業は、支援ではなく戦闘だとエルンストは感じており、そうあるのならレイリアの支援のため自分が中衛に出なければならないことをエルンストは嫌ったのだ。
 そして、リミッターを解除されたなのははもはや射撃を主体にする魔導師ではなく、大規模砲撃制圧戦を要とする砲術魔導師であることも悩みどころとなっている。
「あたしが中衛に回ってもいいぜ。それで、前衛が朱鷺守とアリシア。その支援をレイリアとエリオンがする。そんで、後方がなのはとエルンストだ」
 ヴィータの提案も面白いと感じたなのはだったが、やはり首を振るしかなかった。
作品名:りりなの midnight Circus 作家名:柳沢紀雪