りりなの midnight Circus
なのははヴィータが少し羨ましくなった。ヴィータは何者にもとらわれることなく、自分が決めた道を貪欲に突き進む。それが他人からすれば失笑を喰らうような淡い望みであっても、彼女はただそれを目指して歩いていくだろう。そして、なのははそういう思いこそ強い力を持つということを知っていた。
私はどうしたいのかな。なのはは隣を歩くヴィータと雑談を交わしながらそんなことを考え続けていた。
答えは出なかった。
作品名:りりなの midnight Circus 作家名:柳沢紀雪