りりなの midnight Circus
エルンストは、ノイズしか残らないそれを握り締めしばし呆然としてそれを見つめていた。
「リカルド・マックフォートだと? 馬鹿な、あいつは俺が、俺達が消したはずだ」
(いったい何がどうなっている)
遠くから聞こえる迎えのヘリの音を遠くに聞き、エルンストは何か大きなことが渦巻いていることを感じていた。
役割を終え、自主的に腕輪に戻った【クリミナル・エア】が己のコンディションを診断するべく不規則な明滅を繰り返していた。
作品名:りりなの midnight Circus 作家名:柳沢紀雪