Letter
そう言って子どもらしく笑うものだから、思わず綱吉は泣きそうになった。
それからも綱吉は普通のサラリーマンとして働いて、守護者全員違う仕事に就いて働いていて。
リボーンはイタリアに帰らず綱吉と暮らすと言い張るものだから、一人暮らしのアパートに名前が増えた。
時折騒がしくなるそのアパートの一室では、10年来の親友や、守護者たちが集まるようになっていった。
また、昔のような生活に戻ったなあとは思っても、それはそれで凄く幸せだと気付いた綱吉は、
あの日手紙を出して良かったと思う。
手紙を出さなかったら、リボーンが日本に帰ってくることはなかったし、少しだけ疎遠していた友人たちとこうして酒を交わすことなどなかったのだから。
結局あの週の日曜日には、守護者一人残らず出席してクロームと山本の赤ちゃんと会うことが出来た。
ランボはどうやらリボーンに無理矢理召集されたらしい。
雲雀が赤ちゃんを見て頬を緩めた瞬間を見た綱吉は、一生このことは誰にも話さないと胸に誓った。
(断じて雲雀に見ていた事を気付かれ、口封じされたからではない。断じて、だ。)
end