影縫い
「…ところでお前、俺が殴られるところ見てたんだろ?何ですぐ…」
「おや、イギリスさんなら避けられるかと期待していたのですよ。それに…」
「悪いことをした方には相応の罰を。あぁ、そういえばスペインさんには、貴方にキツくお灸を据えておくと約束していましたね。約束は守らなくては。さて、
イギリスさん?」
一気に言い切ると有無を言わせず、日本はどこからともなく彼の愛刀を抜き、イギリスに向けた。冗談や酔狂ではないことは日本の目が語っていた。
イギリスは意識が遠くなっていく感覚しか、もう感じなかった。
イギリスが復帰するのにだいぶ時間がかかったのは言うまでもない。