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おとしもの

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「ずるいって何?」

「お前が相手してやらないからだろ。徹夜明けは無理だと言っておいた。」
「と言うよりなんで俺がかまわなきゃいけないんだよ。」書類仕事で目一杯。余裕無いのに。

「そう言うならお土産貰うな。」
「ブライト用だから良いんだよ。自分用なら貰わない。大体おれが買ったの食べちゃったんだから悪いのは向こう。」

「値段倍のもの貰って言うか?」
「給料も倍以上なんだから良いんだよ。」

「そうか?」
「なんだよ。なんか文句ある?」

「いや。さて仕事片付けるぞ。」
「書類とって来る。」


「あーそう言えば…。落し物は返すと言われたがなんなんだ?」
「おれのことだそうだ。」
「持ち主は俺か?」

「まあ。上官だし。」父親の間違いかも。事実上身元引受人だ。
ブライトを見ると変な顔してる。

「嫌そうな顔するなよ。」傷つくなあ。目頭をもみながら
「すまん。寝不足で変な想像してしまった。」

「変な想像?」気になるなあ。
「時間無いからこの話はやめよう。早く書類もってこい。」
「うん。」朝までかかって全部の書類を片付けた。

次の日は一日寝てた。ブライトはお仕事。
管理職って早死にしそうだな。

「で・あいつ何しに来てたんだと思う?」
「情報は集めている。」
「ま・いいか。どうせ暫く合わないだろうし。」合わないと思ってたんだよな…。

ちなみにブライトが何を想像したかというとお嬢さんを下さいと言うあれだ…。ありえないだろ。

やはり寝不足は危険だ。

2008/8
作品名:おとしもの 作家名:ぼの