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【日音】君と呟く【腐向け】

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「今日はついにレギュラー発表!超緊張する」

今日の昼の呟きだった。もう深夜だけど更新されていない。俺も少し緊張する。
きっと部活から帰ってきてつかれてすぐ寝てしまったんだろう。そう思っても少し気になって、ダイレクトメッセージを贈ろうと思った…けど、少し怖くてやめた。俺は仲いいと思ってるけど、ネットだけの繋がりだし、あっちはそう思っていないかもしれない。

「俺応援してるからな!」そう打ったけど結局そのメッセージは送られることはなかった。

次の日の昼休み、汗ばむ手でツイッターを開いた。タイムラインをさかのぼって見るとひなっちの発言があった。

「レギュラー確定、今日からまた頑張るぜー。朝練きつかった」

気の抜けるような発言だった。心配して損した感じだ。でも良かった。自分のことのように安心した。嬉しすぎて帰りにスーパーで特売の寿司を買ってしまった。俺ってバカみたいだ。

「おめでとう」ダイレクトメッセージを送っておいた。確実に見てもらいたかったからあえて@ではなくてそうしたのだ。
次の日の朝、通学中に開くとダイレクトメッセージが返ってきていた。

「ありがとう。おれテレビに出たら見てくれよな(笑)」

甲子園とかあまり興味がなかったけど、今年は観てみようと思った。
なんか、ミーハーな女子みたいだな自分と、少し恥ずかしくなって勝手に顔が赤くなった。

それから7月になった。ついに甲子園が始まった。俺の高校は地区予選で負けてしまっていたけど、ひなっちは順調に勝ち上がっているようだ。最近は、本当に忙しそうで一週間とか普通に呟かない日が続く。そういう時は、ひなっちが頑張ってるんだからと思うと俺もやらなきゃって思う。俺はそれから時期も時期だったので勉強に集中して、ツイッターをまったく見なくなった。


夏休みの中盤に久しぶりに開いたツイッター、ひなっちのつぶやきはは「これで勝てたら甲子園!」そう呟いたっきり、更新されていなかった。

どうしているのか、知る術もなく虚しく時間は過ぎて行く。
学校が再び始まっても、ツイッターで再びひなたんが発言することはなくなっていた。きっと、ツイッターに飽きてしまったんだろう。俺はそう気持ちの区切りをつけていたが、少し悲しかった。


それから冬になった。たまに、ツイッターを開くこともあったけどやっぱりひなっちが現れることはなかった。いよいよセンター試験の当日、試験場に向かう途中ふとお気に入りに入れていた言葉を見返した。

「頑張れ弦!きっとお前ならなれるよ。だから、今辛くても諦めんな!応援してるから!」

その画面を見ると、緊張した体がほぐれていった。
大丈夫そう言い聞かせて、俺はカバンから受験票を取り出して確認した。よしっ!そう思った瞬間に電車が大きく揺れた。受験表が中に舞う、俺は必死につかもうとしたけど、どこかを打ったらしく目の前が真っ暗になった。

それから目覚めたらすごいことになっていて、結局俺はろくに人も救えないまま死んでしまったようだ。
そのことが悔しくて今は、死後の世界と言うところに俺は存在している。
俺をフォローしてくれてた奴らは、俺が呟かなくなって飽きたんだなとか思うんだろうか?それとも受験上手くいかなかったから潜ったと思うんだろうか?
そう思いをめぐらしていたらふと気づいた。ひなっちってもしかして…

そこまで考えたけど、確かめるのは恥ずかしくてこれは俺の胸の内にしまっておくことにした。俺が弦だって言う事バレたら少し恥ずかしいしな。

そう思ってる矢先に、日向からこんな事を言われた

「なんか音無って俺の友達に似てんだよなー。まぁ、実際会ったことはなかったんだけどな」

神様は、結構いたずら好きなのかもしれない。
もしそうなら、生まれ変わってもまた出会える気がした。
そうだとしたら新しい人生を始めるのも悪くはないのかもしれないそう思ってしまったある日のこと。