二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」
フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
新規ユーザー登録
E-MAIL
PASSWORD
次回から自動でログイン

 

作品詳細に戻る

 

【完全読み切り】拐

INDEX|2ページ/2ページ|

前のページ
 

 その時、騒ぎに幹部クラスのトレーナーが来たようだ。まともにやりあえば、簡単にやられてしまうことは見えている。
 「…」

 彼は、己のプライドは優先しないことにした。
 「万事休す!」

 彼は、ヒカリの体を抱き上げると、そのまま走りだした。一緒に走るゴウカザルに、追手をあしらってもらいながら、走っていく。
 ちょうど知り合いがそこにいた。

 「ハンサムさ〜ん!!」
 「おおっ!?キミは…」
 「ちょっとこの子の錠を解く鍵探してるんですけど〜!!」
 「…これが入ればいいんだが…」
 ハンサムの手には鍵がたくさんある。ありすぎて正解がわからない。片っ端から差し込んでいく。
 後ろのゴウカザルが限界だ。
 「早くしないと…」
 
 その時、ガチャンという音がして外れた。
 「よっしゃあ!」
 後は、逃げるだけ。追っては、入り口にいた国際警察に任せて、とりあえず、ビルを出る。
 「ここまできたらこっちのもんよ!!」
 彼は自分思っているポケモンで、すべての敵を蹴散らした。
 すぐさま、国際警察が逮捕に向かう。

 安堵の状態で、へたれこむ彼に、ヒカリが話しかけた。
 「なんで、来てくれたの?」

 「何でって…お前が好きだから」
 「!!」

 ヒカリはジュンの言葉が呑み込めないようだった。しかし、何度か深呼吸をすると、彼にいきなり、抱きついた。
 「待ってたよ…あなたのその言葉」
 その瞬間、彼は、何でもっと早く自分の気持ちに気づけないんだろうと、自分を責めた。