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ハニーモーニング

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静雄side


 目が覚めると、目の前に自分の腕を枕に少女が寝ていた。静雄は一瞬硬直したがすぐに昨晩のことを思い出す。
 昨日、竜ヶ峰帝人を初めて抱いた。もちろんただ抱きしめたなどではなく、所謂性交というやつだ。出会ってからそれなりに紆余曲折を経てつき合いはじめ、色々な所から邪魔や妨害をされつつもようやっとのことだった。
 眠る帝人は元からの童顔がさらに幼く見える。だがその彼女は静雄の隣でサイズの合わないシャツ一枚を纏い、隙間から覗く白い肌にはいくつもの紅い華が散らばっている。あからさまな情事の跡と幼い顔のギャップがどこか扇情的で、男の性に訴えかけるものがあった。朝の生理現象、といえばそれもあるだろうが今の状況は些かまずい。起きて処理するべきかもしれないが、それでもこの愛しい体温を離すのは惜しくて静雄は暫く考えこのままでいることにした。
 眠る帝人の顔色は悪くはなく表情も穏やかでそのことにホッとする。体力もなく未経験だった少女に静雄は彼なりに最大限の自制を働かせて手加減したつもりだが、帝人は最後に微笑みながらもなかば気絶に近い形で眠りに落ちた。そのことに若干うろたえながらも彼女の身体を清めベッドを整えてから静雄も寝たのだ。
 帝人をみているとつい昨夜のことを思い出してしまう。一見幼い少女が見せた女の表情、甘い声、高い熱、静雄を受け入れようとして零した涙。誰も見たことのない媚態が静雄をどうしようもなく溺れさせた。
 昨日の記憶につい空いている手が無意識に伸びる。だが触れる直前に気がついて静雄はなんとか衝動を抑え込んだ。さすがに昨日の今日で、しかも寝込みを襲うのはできない。しかしそれでも触れたいのも本当で、理性と本能がしばらくせめぎあう。
 葛藤の末勝利したのは理性だった。引き寄せたい、触れたい衝動は帝人の髪を撫でることで抑える。柔らかい感触は馴染んだもので、静雄の心を鎮めてくれる。
 愛しい少女の静かな寝息と、微かに伝わる温もりと、馴染んだ感触に、静雄の意識も徐々に微睡んでいく。
 ああ、幸せだな。
 穏やかな幸福を確かに感じて静雄は自分が微笑んでいるのを自覚しながら眠りに落ちた。

作品名:ハニーモーニング 作家名:如月陸