二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

デジキャラット・シンフォニー

INDEX|4ページ/36ページ|

次のページ前のページ
 

「店長しゃん、知っているのかにょ?」
「テレビ番組「プロジェクトZ」や「その時歴史が動いた」によく出てくる偉い先生ですよ」
「すごいじゃない!「プロジェクトZ」といったら人気番組よ!」
「そんなに偉い先生だったのかにょ?」
「でじこの目からビームが通用しないはずにゅ」

「先生、ぷちこさっきこんなもの拾ったにゅ」
ぷちこはコインと布の切れ端を平田先生に出した。
「なんなの?それ?」
「平田先生知っていますか?」
「いや、分からんな」
「偉い学者にしては情けないですにょ」
「いや、待て、調べる方法はある。コインは名古屋のUFJ銀行貨幣博物館に、布は
産業技術記念館に持ち込めば分かるだろう」
「なるほど、博物館で調べてもらえば分かるわけですね」
「店長、実はね、私は来週名古屋に行くことになっているんだ」
「へええーっ」
「ゲーマーズの名古屋支店でサイン会があってね」
「誰かのサインもらいにいくのかにょ」
「ゲーマーズ名古屋店のイベントというと、今は確か「プロジェクトZ フェア」でしたね」
「そう、私がサイン会をやることになっている」
「プロジェクトZ、そんな漫画あったかにょ?」
「でじこも読みなさいよ!今、すごく売れてんのよ!」
「よかったら一冊ずつサインしてあげようか」
店長が10冊ほど奥から本を持ってきた。
「プロジェクトZ 町の輝きを取り戻せ!地方都市復活大作戦!
名古屋に東京の店を呼ぼう!商売の壁に挑んだ男たちのドラマ!」
「原作・平田道明・・・これ先生が書いたんですか?」
「ゲーマーズが名古屋店を出すとき、平田先生にはずいぶんと助けていただきましたからね」
「あの頃は私は大阪大学や名古屋大学で教えていて、そして東大教授になったんだよ、何とか名古屋の町に明るさを取り戻したくてね、いろんな店を呼んだものだ」
そう言いながら平田先生は本にサインしてでじこたちに渡した。
でじこが受け取った本にはこう書いてあった。
「自分ならできると信じるものが最後に笑う 平田道明」

それから一週間が過ぎた。ゲーマーズは仮営業していたが、でじこたちは相変わらずお店で働いていた。
「読んでみると結構おもしろい漫画だったにょ」
「今回はでじこの漫画読みとさぼりは黙っておくゲマ」
「さてと、早く片付けないと、今日は「プロジェクトZ」の日よ」
「テレビかにょ、みるにょ!」