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デジキャラット・シンフォニー 4

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「デジキャラット・シンフォニー 4」
―男たちの日本―

「―国を愛する心−」


1.アイドル「Mint」デビュー
前回の争いから3ヵ月後、新東京都庁の建設は順調に進んでいた。
太田道灌の銅像とともにでじこを導いた元東大教授・平田道明の像も完成した。
ただでじこが一番尊敬していた道明の息子、元東京都知事・平田久弥の銅像は作られなかった。これは久弥が亡くなるときにでじこたちに自分の銅像は作るなと予言していたからである。
「それにしてもなぜ久弥さんは銅像を作るなと言ったのかにょ?」
「お父様は神格化されることを恐れていたのですわ」
でじこが振り向くと小さいが芯の強そうな女の子が立っていた。
「ミ、ミントさんにょ・・・」
「ミント?誰のことかしら?」
そこへミルフィーユ秘書が走ってきた。
「あー、困りますよ、勝手に出歩いちゃ」
「あら、私は平田久弥の娘ですわ、文句あるかしら?」
「とにかく早く戻ってください」
でじこは驚いた。
「久弥さんの娘かにょ?」
「はい、平田久弥の娘、文子と申します」
「平田一族は男は立派な人が多いけど、女は変なのばっかりだにょ」
「あーひどいです」
「ミルフィーユさん、有楽町の戦いの時に少しでも役に立ちましたかにょ?」
「ミルフィーユ?変わった呼び名ですわね」
その時、でじこの妹分のぷちこが文子をたたいた。
ぷち子が示した写真には確かにでじことぷちことミルフィーユ秘書と一緒に自分も写っているではないか。
「まあ、私にそっくりですけど・・・」
「もしかしてそれは宇宙であった・・・」
「そうにゅ、こいつそっくりの「ミントさん」がいたにゅ」
「ミント・・・それ素敵ですわ」

文子は新東京都庁のテーマソング「夢の街・有楽町」のキャンペーンに来ていた新人かけだしアイドルだった。しかし本名でデビューするには名前が固すぎるので芸名を考えていたのだと言う。
「『Mint』、これいいですわ、そう思いません?」
「素敵です〜」
「うむ、伯父上も自分の威光がかかるよりその方がいいと言うだろう」
「ありがとう、そういえば貴方のお名前は?」
「ぷちこにゅ」
「ぷちこさん、ありがとう」

文子、いや「Mint」は新都庁の1階で初ステージを踏んだ。

「すごいにょ〜さすが平田一族だにょ」
「驚くのは早いわよ、この歌は作詞作曲もこの子が手がけたのよ」