【完全読み切り】頂
ほら見ろよイエロー。こんなのがお前の彼氏でいいのかよ。何でも完ぺきを求めるお前らしくないじゃないか。
そしてグリーン。お前のライバルに俺はふさわしくなかったよ。もっと気概のある奴を探してくれ。
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そうして逃げたのに、つい持ってきてしまったラジオの放送を聞いて、罪悪感がにじんだ。
「エー、こちらロケット団、…」
あいつらを叩き潰せなかったとは。
…俺はどうしたらいいんだろう。
そして、半ば消極的に考えた。
「奴らを倒して、そして倒しきれなかったら死のう」
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もちろんこの決意はヒビキたちにすら伝えていない。
親の心配も裏切る結果だが、それも仕方ないと思う。
だって俺は、人間失格だから。