HYBRID RAINBOW
きっと、変わってしまう。けれど何度でも言う。
それでも出会えた事が、本当に何にも代え難い、大切な事だったのだ、と。
そこだけは、間違わない。
「・・・行こうね」
「――――ああ、行こう」
痛くても、怖くても、きっと進むだろう、ボクたちは。
失うのではなく、何かを得るために。
…同じ扉をくぐれたら、いい。
こうやって手を繋いだままお互いの熱をこうして移しあって、心まで暖かくなるような。
行こう。
顔を上げて、前を向いて歩ける事を祈りながら。
――――最後まで、繋いだ心を離さずに。
作品名:HYBRID RAINBOW 作家名:みとなんこ@紺