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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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【完全読み切り】姿

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 ロケット団からナツメを救いだし、ロケット団をコテンパンにして、そして縄で縛りあげる。それもこの器用さから、よくしつけられたエスパータイプのポケモンが必要と思われる。室温は低い。おまけに速報が入ってから俺たちがつくまで、わずか5分といったところか。

 「おい、てめえら」
 「ひい!!!!!!」
 情けない叫び方だ。
 「怖がってないで俺の質問に的確に答えろ。その質問の答えいかんによってはお前らを暖かい牢獄に送ってやる。さもなくばビルから突き落とすぞ」
 「ちょっとグリーン、さすがにそれは」
 俺の言葉にイエローが横槍を入れてくる。
 「それくらいの条件でないとこいつらふざけたまねをしやがるからな」
 「コ、ここ、答えますからどうぞ命だけはぁああ」
 まったく、人を数人殺しかけておいてなんだそれは。
 「じゃあ一つ目の質問だ。お前らを懲らしめたトレーナーはどんなポケモンを連れていたか」
 「か、確認できたのは、7匹です。ピカチュウ、リザードン、カメックス、フシギバナ、ラプラス、カビゴン、エーフィで」
 「!!!」
 イエローが反応を示した。正直俺も驚いた。どういうことだ。その7匹を連れていたと思われるトレーナーは俺の頭の中でほほ笑んでくる。
 「わたしから二つ目の質問」
 イエローは俺を無視して質問した。
 「そのポケモンは何かアクセサリーを着けていたか」
 「え、えーと確か、赤くなったり黄色くなったりするバンダナをみんなつけていました」
 「印字はあった?」
 「え、えーと、Red×Yellowと…」

 …確定じゃないか。どういうことだ。
 あいつは俺達より先にこの場に来て、さっき述べたようなことを5分弱でやり遂げ、この場を去ったというのか。
 確かそのバンダナは材料をイエローの懇意のハンズキット店から仕入れたものだろうな。しかも、限られたものしかなく、作っている奴が疾走して、最後のもの。もちろん作っている奴を探して偽物は作れるだろうが、それをバンダナにして縫いこむのは至難の業だ。

 #

 トキワに戻ると、俺はその日のジムを閉じて、ドアに「一ヶ月間休ませていただきます。挑戦者の方には申し訳ありません トキワジムリーダー・グリーン」と張り紙をした。
 
 「グリーン」
 「どうした」
 「本当に探すの?」
 「当たり前のことを聞いてどうする」