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フレンドボーイ42
フレンドボーイ42
novelistID. 608
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【完全読み切り】想

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凍える気温の中、私はグリーンと歩いている。気温−12℃。わずかにあるのはポケモンセンターのみ。住んでいるのはいずれも修行者。好んでこんなところに来るとなれば、当然そんな人しかいない。
 「グリーン」
 「なんだよ」
 「もし私があいつに見放されたら、私を引き取ってくれる?」
 「はぁ?何で俺が」
 「だってあんたくらいしかいないじゃない」
 「お前のようなのには馬鹿な男が群がると思うが」
 「馬鹿なのが群がったってしょうがないじゃない」
 「あいつは少なくとも馬鹿だったが」

 確かにそうだけど。もっと言うとあんたも馬鹿だけど。…だからってそういう言葉はないでしょう。馬鹿だからって、貴金属とゴミを一緒にするな、って思う。
 「あいつがそもそもいなくなるような原因はあるとすれば俺の側にあるんだからお前は振られないだろ」
 「じゃあ何で私に何の報告もないのよ」
 「知るかっての」
 「な…」
 「だってどう想像しようがあいつの心までは読めねえだろうが」
 「そ…そうだけど」
 「分かったら黙って歩け」
 
 レッドは本当に私のことをまだ好きでいるのだろうか。…そんなはずはない。だって知り合いの男の子だって修行にいって1年たったら耐えかねて彼女のところへいって土下座してたもの。やっぱり嫌われている、というのが正しいんじゃないだろうか。

 私はあいつをさんざんひどい目にあわせてきた。

 昔あいつをいじめていたグループがあった。ガキ大将にみなへつらって、あいつをいじめていた。グリーンはその様子を遠目で見ていたっけ。あいつをいじめる役に、…私もいた。
 それから、あいつをいじめなくなっても、いろいろ面倒くさいことはあいつに任せた。
 あいつのプライドを会うたびに傷つけてきた。
 あいつをだましたことすらある。

 また、…私がロケット団に寝返ったこともある。そしてレッドを襲撃した。
 
 その時、あいつは、しかし私を責めなかった。あいつはただわたしを抱きしめた。
 「あいつら(ロケット団)が怖くて抜けられないって言うなら、俺があいつらを倒してやるよ」
 …私の心の穴がふさがれた感じがした。