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殺したいぐらい

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A/PH
学パロ/英普

軽くこいつ等誰?レベル





喧嘩をすることはよくある、というよりは日常茶飯事だ。ただその喧嘩が恋人同士のするような甘いものではなく本当の殴りあいの喧嘩だ。


「また、問題を起こしてくれたな。ギルベルト・バイルシュミット」

まぁ喧嘩を日常茶飯事、と言っているということは生徒会会長様による説教も日常茶飯事。ご苦労なこった。

「起こした、と言うよりは俺様的には起こされたの方が正しいんだけどな。俺から手ぇ出してねぇし」

「お前は何時も自分からは出してないだろう……」

「よく解ってンじゃねぇか」

俺は今まで一度として自分からは手を出したことはない。いつも相手から振られる。髪の色が気にくわない。目の色が気にくわない。態度が気に入らない。サボりの癖に成績が良いのが腹立つ。私情絡みの因縁を付けられる。
そのお陰で生徒会会長様による説教を頂けるわけだが。

「律儀なもんだね、カイチョーさま」

そう言ってケセセ、と笑ってやった。するとこいつは眉間に皺を寄せて軽く睨んできた。

「……何だよ」

「今回、喧嘩した相手の素性を知ってるのか?お前は



「ふぁ?」







やはり知らなかったか。

こいつは知らないようだが、今回こいつが相手したのは裏に暴力団がついている奴等だった。今回は警備員が割って入ったから大事には到らなかったが後から聞いた話、何でも奴等は拳銃やナイフなどを所持していたらしい。たかが学生一人相手にここまでするか、と思う反面こいつに何もなくてよかったと思う。もしこいつが怪我でもしたら……。

「……会長?」

突然黙った俺を不思議に思ったのか話しかけてきたこいつ。

「いきなり黙りこんでどうしたんだよ」

「いや……。今回、お前が相手した奴等なんだがな」

「ふぁ?」

相変わらず変わった擬音だと思うが、今はそんなことより説明が先決だな。









「え゛……マジで?」

説明後、顔面蒼白……とはいかなかったが流石に肝が冷えたのか些か口角が引きつっているように見える。

常にあのムカつく形を作っている口がだ。

「ギルベルト・バイルシュミット」

「・・・なんだよ」

「怪我は、無いんだな?」

「おう」

「なら、反省文だな」

「・・・めんどくせぇ」






  

「ほらよ」
作品名:殺したいぐらい 作家名:常陸彼方