【完全読み切り】責
「こんなところにいたのね」
「イエロー…」
レッド先輩の彼女がまさかくるとは、レッドさんは絶対に思わなかっただろう。
「どうしてここがわかったんだよ」
「私だって必死だから」
「…」
非常にまずい。この女性、イエローさんの眼にすごい熱気を感じる。
僕はユウキ先輩のほうを見た。
「とりあえず、この場は入らないほうがいいじゃないですか?」
「そうだね…レッド先輩を救う方法を今のうちに考えよう」
「…でも、考えている間にレッド先輩が連れてかれないですかね」
「そういうことは考えちゃだめだって」
「…そうですね」
#
「ユウキ先輩、こちらも出れそうにありません」
コウキくんが何かを見つけたのだろうか。
「なんで?」
「こちら側にはグリーンさんがいます」
「レッドさんを探す二人が来ちゃったのか」
レッドさんは社会からいきなり消えただけに、探している人も多い。はっきりいって、僕らがレッドさんに会った時、なんでこんなところ二いるんだろう、としか思えなかった。彼の隠れ家を紹介されたときである。
シロガネ山最深部。暗い洞穴で彼は生活をしていた。
暖をとるのにリザードンのイフリート、呼吸するための酸素を供給するフシギバナのブルームをボールから出す。水を使って岩盤を上手く切り取るのはカメックスのキャノン。それ以外のポケモンは4匹。彼と一番付き合いの長いピカチュウのチーク、人からプレゼントされたラプラスのマリン、食いしん坊のカビゴンのヨタ(おそらく国際単位系 (SI) における接頭辞の中で最大のものの名前から取っているのだろう)、美しい毛並みのエーフィのモーニング。
彼は、優勝した、という事実だけでは満足ができない、と言っていた。そんなもの運でもできるさ、と。大事なのはそこじゃない。そういった。それ以外のことはその件についていってくれなかった。
#
「おいてめえら何してやがる」
ヒビキ先輩が見つかってしまったようだ。しかも複数人数いるのまでわかったのか。ユウキ先輩にどうするのか、というアイメッセージを送る。
「…いこう。僕らはポケモントレーナーなんだから」
「なるほど」
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「イエロー…」
レッド先輩の彼女がまさかくるとは、レッドさんは絶対に思わなかっただろう。
「どうしてここがわかったんだよ」
「私だって必死だから」
「…」
非常にまずい。この女性、イエローさんの眼にすごい熱気を感じる。
僕はユウキ先輩のほうを見た。
「とりあえず、この場は入らないほうがいいじゃないですか?」
「そうだね…レッド先輩を救う方法を今のうちに考えよう」
「…でも、考えている間にレッド先輩が連れてかれないですかね」
「そういうことは考えちゃだめだって」
「…そうですね」
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「ユウキ先輩、こちらも出れそうにありません」
コウキくんが何かを見つけたのだろうか。
「なんで?」
「こちら側にはグリーンさんがいます」
「レッドさんを探す二人が来ちゃったのか」
レッドさんは社会からいきなり消えただけに、探している人も多い。はっきりいって、僕らがレッドさんに会った時、なんでこんなところ二いるんだろう、としか思えなかった。彼の隠れ家を紹介されたときである。
シロガネ山最深部。暗い洞穴で彼は生活をしていた。
暖をとるのにリザードンのイフリート、呼吸するための酸素を供給するフシギバナのブルームをボールから出す。水を使って岩盤を上手く切り取るのはカメックスのキャノン。それ以外のポケモンは4匹。彼と一番付き合いの長いピカチュウのチーク、人からプレゼントされたラプラスのマリン、食いしん坊のカビゴンのヨタ(おそらく国際単位系 (SI) における接頭辞の中で最大のものの名前から取っているのだろう)、美しい毛並みのエーフィのモーニング。
彼は、優勝した、という事実だけでは満足ができない、と言っていた。そんなもの運でもできるさ、と。大事なのはそこじゃない。そういった。それ以外のことはその件についていってくれなかった。
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「おいてめえら何してやがる」
ヒビキ先輩が見つかってしまったようだ。しかも複数人数いるのまでわかったのか。ユウキ先輩にどうするのか、というアイメッセージを送る。
「…いこう。僕らはポケモントレーナーなんだから」
「なるほど」
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