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みとなんこ@紺
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放浪カモメはどこまでも

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『進級したかったら出席日数に関係のない、オシリスレッド寮に入るしかないのにゃー』



戻ってきた。
3ヶ月の放浪を経て、戻ってきたデュエル・アカデミア。
しかし、待っていたのはそんな無情とも言える宣告だった。

だが、ここでやりたい事がある。
だからこそこうして、屈辱も甘んじて受けた、のだが…。

「狭い・・・」

無理矢理空けさせ…もとい勝ち取った小部屋は、気に入りのベッドを持ち込んだだけで、ほぼ部屋としての機能はマヒしている。
荷物は備えつけの二段ベッドを物置代わりにしているが、ベッドの上くらいしかくつろぐ場所がない。
土壁で囲まれたここはそのまま土蔵のようだ。
こんな所に住んでいるヤツの気がしれん。
部屋は狭いし汚いしバス・トイレも別(しかも共用とくる)だし飯も口に合わん。
しかもここには・・・。

トントントン

「誰だこんな時間に…」
舌打ちしながら苛々とドアに歩み寄る。インターフォンすら無いのかここは。
「誰だ」
「オレオレー」


バタン



これだ。
こいつが、すべての元凶だ・・・!