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カカオ100%はいらない 2 (銀魂/銀土)

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 でなければ、土方がこんな攻撃を仕掛けてくるはずがなかった。今までもツッコミの勢いで斬りかかってくることはしょっちゅうあったが、本気ではないのを知っている。同じ刀の使い手として、本気かどうか見極めるのはそう難しいことではない。
 だが、しかし。
「理由がまったく見えねぇんだけど?」
 本気かどうか見極めることはできても、相手の思考までは読めない。
 土方が何を考え、何を思ってこの行動に出たのか。銀時にはまるで理解できなかった。
「つーか、俺何かした?」
「てめぇン中に聞いてみろ」
 そう土方は言ったが、銀時には皆目見当もつかない。
 だからといって土方が訳もなく言いがかりのようなことを口にするはずがないのを銀時は知っている。土方の言葉を信じるならば自分が何かしたのだろう。しかしながら、自分にはこれといって思い当たるようなことはない。
 考えてもわからないのに、自分で振り返ってみろ、としか土方は言わない。
 これではまるで堂々巡りだ。
「観念しろや」
 本日何度目かの台詞を吐いて、土方は構えた。
 直感的に大技が来る、と理解した銀時も土方の攻撃を迎え打つ為に構えようとした――その時。

「アンタらがちゃがちゃがちゃがちゃ煩いよ!! 騒ぐんなら外で騒ぎな!!!」

 鬼――というよりも修羅か羅刹のような形相で乗り込んできたお登勢の怒鳴り声が二人の間に割り込み、次の瞬間には二人声をハモらせて平謝した。