二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

涼宮ハルヒの戦国バサラ2

INDEX|7ページ/7ページ|

前のページ
 

 お互いあと一撃までライフが削られたときだった。
 攻めあぐねていた俺は、何を血迷ったかここは、突撃するしかないと思い相手のあっけにとられる手を考えていた。でもライフを吸収する技を持つ信長に時間は、与えられない。とにかく行動有るのみだ。
朱槍を構え突進した。
 そして大きな声でこう叫んでしまった。
 

「オレ実は、ポニーテール萌なんだ。」


 一瞬ハルヒの動きが止まりオレの朱槍がハルヒの心臓を貫いたいやな感触を感じながら同時にオレの体内にも詰めたいものが貫通されたのを感じた。無意識に刀を構えていたらしくそれが、刺さってしまったのだろう。
自分でも間抜けだと思う。
 しかしもっと間抜けな事態はこのあと起こった。

 勢いをつけすぎてしまった結果、再びハルヒとキスしてしまったのだ。
 
 自分がこのまま死んでいて欲しいと思うほかなかった。
 しかし、前回と違いお互いの血の味は鉄分ぽかったことが鮮明だった。
 そしてオレは、目覚まし音とともに再びベットから落っこちていた。
 オレは、眠い眼をこすりながらいつものように登校して夢じゃないことを改めて実感した。教室には余り長くないのにポニーテールになっているハルヒがオレの席の後ろにすわっているのだから。そしてオレは、前と同じセリフをはき、同じ答えが返ってくるのだ。


 こっからは後日談になる。
 一時間目の休み時間、部室にて例によって古泉の講釈による解説である。

「実は、あなたが抜けた後、みんながそれぞれ別のステージに行ってしまったんです。」

 それじゃあ何故お前はハルヒに殺されていた。

「仲間に聞いたのですが僕のキャラ、明智光秀はあの場所にいるべきキャラだったということは、僕のシナリオより、あなたのシナリオが優先されたと考えるのが妥当でしょうね。」

 では、SOS団メンバーがばらばらになったのはどうしてだ。

「推測ですが涼宮さんにとって、あなたを含めたSOS団であって、あなたがいなくなってはSOS団の存在意味がないと思います。だからどうだっていいと、考えてしまったのではないでしょうか。」

そんな薄情な女かあいつは。

「それとあなたが一ヶ月でクリアーしたのもおそらく涼宮さんの力も知れませんよ。」

頭にまた「?」が増えた。

「そもそも、あのゲーム自体一ヶ月そこらでクリアーできてしまうというのはとても無理であることが機関の検証結果なのですよ。」

 そんな馬鹿な、ルート取りと隠しアイテム(谷口に聞いた)さえ間違えなければそのくらいで終わったぞ。

「未確定では有りますが、さっきも言ったようにあなた有ってのSOS団なのですから彼女が潜在的に行った事なのかも知れませんし、未来の使者が行ったのかもしれません。」

お前でもわからんか?

「理由はほかに有りそうな気もしますが、ま、戻ってこれたのですから良しとしましょう。」
 
 思わせぶりな態度をとって部室から去っていった。


 二時限目休み時間、

「なあキョンおれに何か、不満があれば話してくれ。」

「そうだよ、僕だって力になるよ。」

 話は昨日の夢で、オレやSOS団メンバーに殺されたという夢が一緒だったことによるものらしい。オレは二人に心の中で謝りつつ話をあわして聞いていた。ハルヒがきいたらまた騒ぎ出しかねないが、いつものように休み時間になると消えていた。
ま、その後、鶴屋さんに話を聞いたところ

「昨日夢?みたよ、はるにゃんと一緒に遊んでいる夢で結局負けたけどね。」

 殺し合いが、遊びですかなどと突っ込んでもこの人には通じまい。ちなみにパソ研部長氏は寝違えたかなんかで、顔に強度の打撲が発見され今日は、休みだそうだ。この事態の解説を求め三時限目休み時間、再びSOS団部室に来ていた。

「人間の脳では、あれを現実として認識するには悩の容量が足りなすぎる。そのため、都合のいい解釈「夢」というものに摩り替わったと考えられる。」

 パソ研部長氏にいたってはどうなんだ。

「彼は、いうなれば二度交戦したことになっている、そのため正常空間に戻っても後遺症が残った。」

二度?オレは、一度しか倒していないように思うのだが。

「彼ではなく、彼の中にある何か、」

 そういういわれて思いついたのが、カマドウマである。

「彼は、どういうわけか倒したはずの残留プログラムが何かをきっかけにシステムに同調した形跡がある。」

おそらく、ハルヒに対する怨念だろうね。
さらにいえば、SOS団全体に対す怨念か。半分筋違いだが最近長門レンタルでおとなしくなった、と思っていたがまだくすぶっていたか。
 いや、もしや長門の力に影響されたのではないか。
 そもそも、信長編で、今川義元はもう少し後だったような気もするしな。

「…(沈黙)」

 やれやれ、とりあえず通常空間に戻ってこれたのだからよしとするか。
 ちなみに、長門は、乱丸編クリアー(信長不在)をクリアーし、朝比奈さんは、一面もクリアーできなかったそうである。
 古泉は、「長篠銃撃戦」までハルヒと一緒だったのだが、終わると同時に本能寺に移ってハルヒと戦ったそうだ。結局不意打ちに近い手でやられたらしい。
 戦略にも長けていたのか。そんなこんなで、その日はいつも道理部活をすごした。
 流石に、あれを思い出してか、ハルヒでさえゲームの話題を振らなかったのだからよほどこたえたようだ。


 しかし波乱というものは、このSOS団から沸いて出てくるのか、それとも俺の周りにしかないのか知らんが、勘弁して欲しく思えた。
 次の日の朝、登校すると下駄箱の中に見慣れた封筒が入っていたのである。
 大人、朝比奈さんはどうやらオレに後始末手伝いを頼みたいようだということは充分考えられた。

「やれやれ、モテル男はつらいね〜」

 わけのわからんことを口走ってしまった。