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【腐向け】1つのジュースを分け合うぷにち【普日】

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「やりましたよ!師匠。これで訓練終了ですよね!」
その様子にプロイセンは日本の額にデコピンを飛ばして「ばーか」と吐き出す。
「この距離と、今のアレで苦手克服になるわけねーだろ」
隣に座っているだけで、優に人一人は入りそうな距離と顔だけを突き出して一気に飲み込んだ日本の行動を指摘してプロイセンはため息をついた。
「やりなおしだ」
再び注がれるオレンジジュースに今度は日本がため息をつく。
一晩考えて思いついた案はたった今、あっさりと否定されてしまった。あとはごまかす隙もなく特訓を受けなければならないらしい。
「よし、やるぞ」
プロイセンはそう言いながら、人ひとり分の隙間を埋めるべく日本に寄り添うように座りなおすと、更に日本は顔を赤くして体を強張らせた。
「なんだよ…これでもう駄目なのかよ」
「恐れ入ります…なんだか変に意識してしまって……」
プロイセンとは逆の方向に目をそらして日本が言うと、はぁっとプロイセンがため息をつく。
「それじゃやりにくいだろーが」
「すみません」
「おい。とりあえずこっち向けよ」
プロイセンの言葉に恐る恐る顔を向けた日本にプロイセンはにぃっと笑って、その頬に唇を寄せる。
「し…ししょお!?」
裏返った声に今度は唇に唇を寄せる。
「よし、これで近さには慣れたろ。本番やろうぜ、本番」
唇を離したプロイセンは何事もなかったように訓練を続けるように言葉をつむいだ。
「なんてことするんですかっ!」
日本の言葉にただ、いたずらっぽい表情をしたプロイセンはストローを咥えてグラスを差し出す。
差し出されたもう片方のストローに唇を寄せた日本はゆっくりと瞳を閉じて、ジュースを吸い込むとオレンジの香りがさわやかに鼻腔をくすぐって、冷たい感触が舌へとたどり着いた。