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07. ただ声が聞きたいだけ

「よぉアメリカ。なにしてんだ？」
「んっ？　なんだい、突然電話してきて。普通にゲームしてるけど？」
「あぁ、そうか……ヒマそうだな」
「そうでもないよ、日本の今度の新作はすごい難しいんだ！　先週からずっとやってるけど、なかなかクリアできないんだぞ！」
「ったく、お前は一度ハマると抜け出せねぇからなぁ」
「で、用はなんだい？」
「えっ？　っ、あ、あぁ……いや、別に、用っていう用があるわけじゃないんだが…」
「そうかい、じゃあ俺、ゲームに忙しいから切るんだぞ」
「ちょ、おい、まて！　切るな！」
「なんだい。用はないんだろう？」
「いや、まぁ、特別用事ないけどな…」
「じゃあ切るよ。今日中にこのエリアをクリアしたいんだ！」
「あぁ……そうか、邪魔したな。また、な？」
「うん、またねイギリス」
「……俺まだ起きてるから、ゲーム終わってから電話してきてもいいからな？」
「えっ？　あぁ、わかったよ。じゃあ、なにか用があったら」
「用がなくても、別に、かけてきてもいいからなっ！」
「用がなかったらかけるわけないじゃないか」
「いいから、俺がかけてきてもいいって言ってんだから、かけてきていいんだよ！」
「なんだいそれ。意味不明なんだぞ」
「まぁいい。じゃ、じゃあ、…またなっ」
「うん、じゃあね」

「……なんだったんだい、今の？」