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意地っ張りに恋したお題

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08. 泣く一歩手前の顔をしてるのに

「まったく……キミは本当にどうかしてるよ」
「うるせぇ、こっちみんな…アメリカのばか!」
「だってキミ、あれからずっと俺から電話来るの待ってたんだろ? 用もないのに」
「うるせぇうるせぇ、もうそれはいいって言ってんだろ!」
「しかも、別に俺かけなおす約束なんてしてないんだぞ……キミってやつはどれだけ寂しがりなんだい」
「寂しかったわけじゃねぇ、変なこと言うな!」
「じやあなんだい。ヒマつぶしかい?」
「……ただ、声が聞きたかっただけ、だ」
「………俺の声の録音した時計でも今度送ってあげようか、イギリス」
「いらねぇよばかぁ!!!」

「どうせ電話の向こうで、半泣きみたいな顔してるんだろう」
「……してねぇよ」
「そのわりに、声が鳴き声なんだぞ」
「風邪でも引いたんだろ」
「あー、まったくキミってやつは本当に素直じゃないな。泣きそうになるまで待ってたなら、なんでもう一回電話してこないんだい」
「……お前がゲームに忙しいっていったからだろ」
「そりゃそう言ったけどさ」
「だから、邪魔しちゃわりぃだろ。日本から貰ったゲームだって言ってたしな」
「………あのねぇ、イギリス」
「…なんだよ」
「電話の前でひざを抱えて待ってるキミを放っておいてまで優先することなんて、なにかあるのかい?」
「…………知らねぇ、ばか」
「助けを求める声にはすぐに駆けつけるのが、ヒーローの役目だろう」
「………じゃあ、次からはすぐに、かけてこい」
「キミが空に俺の名前を呼んだら、ね」