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クロさんスギさん

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 しかし、その場にいたETUの面々の関心は、赤崎の黒田と杉江2人への詰問からすぐに吹っ飛んだ。
「コシさんとジーノが同室だ…!」
「夏木もじゃねーか!」

 もちろん黒田の注意も「なんだと!?」と赤崎から吹っ飛んだので杉江も結果発表のボードを見に行った。当の赤崎も目を瞠って、王子の方を振り返った。

 くじの箱の口を持って揺らしながら監督・達海猛だけは、愉快そうに「楽しくなりそうじゃん」と笑い、おれたちの気も知らないでー!と言いたいのをぐっと堪える面々の心を読んだようにこう言った。
「俺はよぉぉぉくわかってるよ。でもさ、これって先が見えなくてワクワクするだろ?」
  だが、黒田と杉江の顔を見つけると眉を八の字に曲げた。
「でもなんでお前らがいっつも同じ部屋なのかはわかんねえな~。このくじ俺が作ったし、ズルはできないはずなんだけどな」
 すかさず黒田が咆えた。
 「おいおい!ズルってなんだよ!あこぎな真似してまで俺とスギが一緒の部屋になりてえわけねえだろ!」
 な、スギ!と相方に相槌を求める。
 うん、そうかもね、と杉江は黒田の熱さとは対照的にさらりと答え、見ていた椿はなんとなく、彼らのホームである浅草の、名物である対になる像を二人に重ねて思い出した。
 すごくぴったりだ。



 
 
 
















作品名:クロさんスギさん 作家名:bon