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人は何時だって(略)出来ない

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 ぶろろろろろろ・・・・ぷすっぷすぷす・・・・・・・ぷすん。

 玄関先で音が止まり、僕はそろそろかなぁと立ち上がって考える。「誰カ来タ」と真正面の椅子に座るくま八郎さんがいって、そこから「誰?」「マシューだよ!」といつものおきまりの会話。
 とりあえず先に玄関の鍵を開け、そこから少し距離をあけて足を肩幅ぐらいにあけて立ち、しっかり固定。そして息を吐き、リラックス。眼鏡は外した方がいいだろうか?と考えてるときに何かが勢いよく駆けてくる音が聞こえた。


 ドドドドドドドドドドドドドドドドガチャッ


 「あいむ ほぉおうぅむっ なんだぞー!」

 「うぶっ」

 
 走ったからか彼の体重×何倍かの力がかかるけれど我慢、我慢、ていうかこれハグっていうかタックルだよねと何度目かになるつっこみを頭に描きながら、身体は斜めに、だめだ、我慢、耐えて僕のからだ、あー……――――