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Blessing you(英米/R15)

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つんつん。
頬を突かれている感触に意識を引き戻され、瞼を開けると薄く笑ったアメリカが
けっこうな勢いでイギリスの頬を指で差していた。
悪戯をする指を捕まえてキスを落とす。
くすぐったいのか肩を震わせたアメリカは笑ったまま甘ったるい挨拶をイギリスに寄こした。
「おはようダーリン。早く起きないと日本達にバレちゃうんだぞ」
「・・・お前、今までそんなこと言ったことなかっただろ」
「もう開き直ったんだよ。どうせ、キミにNoと言っても通じないし」
頬を膨らませたアメリカは軽く睨みつける。
怒るなよMy dearと冗談交じりに告げると今度は不審そうな眼を向けられた。
「バレるのはいいが、今の姿のお前を見せたくないな」
「そうだね。こんな姿、見られたらたまんないよ」
はあ、とアメリカがため息をつくと同時にトントンと扉がノックされた。
そして返事をするまえに扉は開かれる。
入ってきたのは日本だ。
シーツに包まれ裸の二人を見て、ぴしりと固まる。
まずいと思ったイギリスが口を開くより早く顔を真っ赤にした日本が珍しく怒鳴った。
「ああカメラ・・・ではなくて何をやっているんですかお二人とも!!」
「あ、あの、日本、これは・・・」
「ああ、日本。おはよう」
日本の怒鳴り声に対してしどろもどろになったのはアメリカで
悠然と挨拶を返したのはイギリスだ。
日本が怒鳴り声をあげた時点でイギリスは言いわけをすることを諦めた。
「おはようではありませんよ!!まったく貴方達ときたら!!」
早く着替えてリビングに来て下さい。説教します!!
目を吊り上げてそう言い放った日本は音を立てて荒々しく出て行った。
そして残された二人は顔を見合わせてどちらからともなく笑いあう。
「あーあ。日本怒っちゃったんだぞ」
「お前のせいだぞアメリカ」
くすくすと笑いあった後、アメリカがイギリスの頬に手を伸ばす。
自然な仕草でイギリスが目を閉じると触れるだけの淡いキスが口唇に落とされた。
もう二度と触れることができないかもしれないと怯えた時間はもう終わった。
このアメリカが戻ってきて本当に良かったと思う。
もう二度と離さないと想いを込めてイギリスはアメリカに深く口付けた。

作品名:Blessing you(英米/R15) 作家名:ぽんたろう