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 プロイセンの言葉にドイツが嬉しそうに笑った。遠慮なく脱衣所のドアを開け放った事を注意されるでも無く、そうだな、と太い腕に背中を抱かれる。このムキムキめ、あったかいぜ。と喜んでいると、顔を寄せられ唇が重ねられた。舌を入れられ、やっぱりお前普通にシャワー浴びる気ねぇだろと言わざるを得ないような深いキスをされてしまう。
 息苦しいようなキスに充足感を感じて、プロイセンも弟の背に腕を回した。
「……お前な」
 しばらくしてようやく弟の顔が離れる。

「仕方ないだろう。家の外にいる間ずっと、俺はあなたに会いたかったんだ」

 長すぎるだろと文句を言ってやろうとしたのに、先に弟がクソ真面目な顔で吐いた口説き文句に絆された。
 まぁそれなら仕方ねぇよな。とプロイセンは幸せな気持ちで笑う。
 必要とされていないなんて大間違いだ。弟からこんなに必要とされてるじゃねぇか。






 招待状にドイツの名前しか書かれていなかったのは本当だ。キスの名残りでほんの少し目を潤ませながら嬉しそうに笑ったプロイセンを見て、ドイツは満足げな笑みを返す。
 家に帰ると一人で寂しかったと言わんばかりにドイツを構いたがる兄を見る度安心するのだ。今彼には自分しかいないと。
 招待状を出す前に口頭で誘われたが、その時にはプロイセン殿の分はどうしましょうかと質問された。

 送られなかった理由は、ただドイツがそれを断ったからというだけの単純なものだった。