はじめまして、
予想しない俺のこの攻撃に、利央は一気に顔をゆがめる。それに笑ってから背を向けた。
振り返れば和さんが困ったように笑っていて、俺は駆け足で彼に近づいた。
後ろの方で喚いている利央の声なんて聞こえないかのように。
一通り和さんに謝って頭を下げて、着替える前に利央を振り返った。
「お前、今日の昼飯おごれよな!じゃないと俺の記憶から抹消するから」
それで俺が一晩むやみに悩み続けた罪を償ってもらおう。
はぁ?!という声が聞こえたがそれを無視して部室の中に入った。
今日もいつも通りの日常が待っている。