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だって、なんだか!

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「だーかーら、なに考えてんのか知らねぇけど、お前のライバルはどう考えたって俺なわけ!世間様に訊いてみろよ、100パーCHARMで纏めてくるから!……まぁ最近Gもくっついてきてんのかもしんないけどよ」
「だからその意味分かんねぇCHARMとかいうのやめろよ」

むっと頬を膨らませる明良の頭をど突きたい衝動に駆られるが堪える。

「意味も分かんねぇのか!?とうとう本物のくるくるパーになったんじゃねぇだろうな、MARCHじゃ俺が最後でおかしいだろうが!」
「それ主張してんのお前んトコだけだろ!?早慶戦を慶介んトコだけが慶早戦っつってるようなもんだろ!?」
「ほぉー明良、慶介に喧嘩売るたぁいい度胸だな」

銀縁眼鏡のハイソサエティーを引き合いに出せば、明良の顔色は目に見えて悪くなる。
ぶんぶんと犬のように首を振りつつ手を横に振って、全身全霊全力の否定が返ってきた。そそそそんな恐れ多い!!

「そ、そもそもそのCHARMだって結局理央の下じゃねぇかよお前!」
「うっせぇな!理央はいいんだよ理央は!!」
「なんだテメェ理央贔屓かよそうかそうか!!」
「ば、違ぇし!」
「っつーか政春にあれこれ言われる意味が分かんねぇよ!な、なんなんだよお前、なにかっつーと俺のこと目の敵にしやがって……!別にいいだろ!?俺がっ、」

聞きたくなかったので実力行使で明良の口を塞ぐことにした。
口を口でなんて度胸はないので、正々堂々愛と勇気の手のひらで。(どうせチキンだよちくしょう!!)

「なんか明良の生暖かい吐息が手のひらに充満すんだけど」
「だったら離せよバカ!!」

言うに事欠いてバカとはなんだバカとは、と言い返しそうになったが、数ヶ月前にも同じ言い争いをして収拾がつかなくなったことを思い出したのでやめておいた。我ながら懸命な判断だ。
早太じゃなくて、俺にしとけって。絶対退屈させないのに。
……なんて言えたら苦労はしない。

「もういい、明良なんか勝手にしろ!」
「はぁ!?おい政春お前なにいきなりキレてんだよ!」

俺を見て、俺を見て、俺を見て、ねぇ振り向いて!
たまにはこうして追いかけて貰わなきゃ、全然割に合わないだろ?
作品名:だって、なんだか! 作家名:梵ジョー