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【APH】uncommon morning【北欧】

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「あーもう、どうしてこんな事になっちゃったんですかね・・・」
デンマークさんが落ち着いた所で、僕らは話し合いを始めました。
「俺は別にこのまんまでもいいっぺよ!ノルの身体触り放題『うざい』ちょ、痛い痛い!!」
ノルウェーさんが、デンマークさんの頭を本の角で叩いています。・・・身体はノルウェーさん本人なのに、いいんでしょうか。

『僕はデンの身体とか嫌だから』
「アイスは相変わらず冷たいっぺ・・・」
アイスくんの辛辣な言葉とノルウェーさんの容赦ない攻撃で、デンマークさんがさっきとは違う意味で涙目になっています。
そんなデンマークさんを気にも留めず、アイスくんは続けて言いました。

『ていうか、犯人なんて1人しか思いつかないでしょ?』

その一言で、皆が静まり返りました。ノルウェーさんも、本を振り上げた体勢のままで顔だけをアイスくんに向けて、固まっています。
「・・・んだなぃ」
「俺もそう思うっぺ!」
どうやら、スーさんもデンマークさんも同じ考えのようです。かくいう僕も、うっすら思っていたんですよね・・・。
「やっぱり、あの人ですよね・・・」
『ああ』
『こんな事できるやつなんて他にいないよ』

僕らは、当然といえば当然な犯人にたどり着きました。確かに、僕もあの人だとは思うんです・・・が・・・。
「あの・・・その恰好は一体・・・?」
突然立ち上がって着替え始めた4人に、僕は恐る恐る尋ねました。甲冑を着て、バトルアックスやメイスといった武器を携えています。
――それはまるで、戦いにでも赴くような恰好でした。

皆、「当然」といった口調で僕に言います。
「んなの決まってるっぺ!」
『元に戻させに行くんだけど』
『トロールで吹っ飛ばしてやるべ』
「・・・元ヴァイキングの実力、見せてやるど」

・・・四人とも真っ黒な、まがまがしいオーラを放っています。
ふと、あの人は怪我どころでは済まないんじゃ・・・と恐ろしくなりました。
「あっあの、ここは穏便に話し合ったほうが『それじゃ、行ってくるから』あ、ちょっと?!」
僕の説得を最後まで聞く事なく、皆は部屋から出ていってしまいました。

もはや、皆を止める事はできません。だからとりあえず、標的となったあの人に注意だけでもしておこうと思います。
届くかどうかは解りませんが。

「イギリスさん、逃げてええっ!!!」