理由
言い訳
臨也がどうして静雄を殺したいほど憎んでいるのか、その理由を色々妄想した結果の産物です。
またもや臨也が別人で申し訳ない。
臨也にとって全ての人間を愛することがアイデンティティであり、臨也たる根底だと思うのです。
けれど、静雄というイレギュラーの存在によって、根底は覆されてしまいます。
愛しても愛しても、理解してくれない相手をずっと愛していられるのは、聖人君主みたいな存在だけだと思うのです。臨也だって人間ですから、どんなに愛しても分かってくれないなら、いっそ憎んでしまおうと考えるはず。憎んで憎んで憎んで、でもその憎悪は愛の裏返しでもあるわけで。
臨也の中で、静雄はある意味、特別の存在になっていく。人間だけを愛したい臨也にとって、それは決してあってはならないことだと思うのです。
だから、臨也は静雄を殺そうと考える。
彼が居なくなれば、元の、人間だけを愛していた自分に戻れると信じているのです。
はい、妄想乙!!!!!
以下、どうでもいい裏話。
……本当は「切り裂きジャックを待ちながら」というタイトルになる予定でしたが、相変わらずフィーリングに任せて書いていたら色々脱線したので「理由」というタイトルに改変しました。
ちなみに「切り裂きジャックを待ちながら」というタイトルは有栖川有栖先生の短編小説のタイトルから拝借しようとしていました。
おおお……ファンの方すみません……。
でもあの話私も好きです……。