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オチない来神SSSS!!

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 新羅の予想外のあっさりとした返答に、思わず部屋中の人間が彼を見た。

 「ほ、本当か?!」
 「はぁぁあああああありえないよ何でシズちゃんだけ免除なの意味分かんないよ異議あり!異議あり!!」
 「臨也お前なんでゴーグルつけてんだ」
 「だって玉ねぎ切るときにゴーグルつけてたら大丈夫だっていうじゃない、だから……って今はそれどころじゃないんだよドタチンも余計なことしてくれたね全く。あっ!ちょっと新羅俺今指切っちゃった救急だよ救急。新羅はそのままシズちゃん見てなきゃいけないでしょちょっとドタチン救急箱持ってきてよ救命治療してよ」
 「大丈夫大丈夫臨也、俺がしてあげるから。確かさっき中学校の頃が懐かしくて実験しようと思っていたのをそのままにしていたからね。ちょーっと待っててよ。今塩酸と水酸化ナトリウム持ってくるからさ!」
 「何?俺を溶かすつもり新羅。それとも塩?塩つくるの?それから塩つくってそれで俺に塗るつもりなの?ねぇまずその塩って安全なのそれからリアルに傷口に塩を塗りこむ行為ってどうなの」
 「あっはっは。あ、門田君、コップとってくれるかい?」
 「・・・おう」

 たった今サバイバルから生き残ったような表情で天井を向く静雄をすこうし眺め、門田はキッチンの臨也からは遠い棚からコップを取り出し、静雄の前に置く。それをしばらく眺めたあと、静雄は門田を見て口を動かそうとしたが、やがて何も言わずにただゆっくりと頷いた。
 言葉にすることもできないぐらい感動したということか。そしてそっと静雄がコップを手に取ろうとしたところで新羅がコップに手を添えた。

 「俺がいれるよ!」

 明るく、明るく、あくまで明瞭にいった彼を見て静雄と門田の身体を冷や汗が流れる。
 そうして、彼は門田が持ってきた二本の飲みもののうち―――サイダーを手に取った。

 「あ」
 「あ」

 笑顔で蓋を開け、新羅はだばだばだばと静雄の前のコップについでいく。二人はそれを無言で眺めるしかない。
 そして半分ぐらいのところで急にボトルを上に向け、蓋を閉めた。

 「あ・・・・・・」

 そのとき静雄は、そして別に当事者でもないのに門田は、新羅がそこで許してくれるものだと思っていた。半分飲むだけで、許してくれるのだと。


 もちろん、違ったが。


 新羅はサイダーの入ったボトルを机に置くと、素早くブラックコーヒーの入ったボトルを掴んだ。

 「・・・・・・・」

 蓋を開けた。

 「・・・・・・・」

 ボトルを傾けた。

 「・・・・・・・」

 どぼどぼとコップについだ。

 「・・・・・・・」  

 そして、蓋を閉めた。
 いい仕事をしたかのように汗をふく新羅を視界に入れず、静雄と門田はしゅわしゅわしているコップの中身をただ見ていた。

 「え?どうなったの?ってはっ何それ?もしかしてブラックコーヒーにサイダー混ぜちゃった?あっは、よかったねぇシズちゃんあまぁくなったじゃない、炭酸苦手なシズちゃんいの喉にはちょっと痛いかもだけど、さ!」
 「いざやー僕もうぺこぺこだよ、晩御飯はあとどれくらいでできそう?」

 ぴしり、と臨也は固まって何も言わずに再びまな板の上の魚との無言の格闘にとりかかった。
 



                                             [ 地震・雷・火事・アイツ ]


(こいつらが何やったのかしらないが・・・・・そういや今日は新羅、同居人の話しないんだな)















※作者は炭酸の苦手な静雄さん(捏造)をこっそり応援しています。
作品名:オチない来神SSSS!! 作家名:草葉恭狸