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二次創作オールジャンルの短い話のまとめ。(永遠に執筆中)

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HTF擬人化



『策士な紳士』紳士と大工

「ハンディさんは暖かい人ですね」「腕がない奴が明朗な訳がないだろ」「そんな事ないですよ。ハンディさんはいつも私を気遣ってくれて、優しくて親切で暖かい人です」「おだてでも何も出ないぞ」「キスしてくれるだけで、いいですよ」「……なっ!」


『私だけ』英雄→軍人

「軍人くん」無惨な死体が何体もあるから彼がいるだろうと、探すが徒労に終わった。私がいないと暴走の一途を辿るしかないのに、彼は私と共にいる事をことごとく拒否するのだ。いくら寛大な私でも限界だ、繋いでどこか閉じ込めてしまおう。


『恐怖only』臆病

他人、痛み、迫害、暴力。この世界ではこれら全てが死へと直行する。親しくしてくれているフリッピーさんだって元は軍人で、血を見ると目を赤く光らせて暴れまわる事だって知っている。全ての行為は絶対に誰かを殺す為にあるのだ、それが怖くてぼくはいつまでも臆病で居続ける。


『100か0』シフティ

どっちが沢山金を貰うか、どちらがいい女をナンパ出来るか。リフは相変わらず下らない競争をしたがる。(自分も強欲ではあるが)可愛い弟の為と悪事に手を染め、勧善懲悪よろしく不注意で死んだり、他人殺されたりする。生存確率は100か0。片方が生き残る事は、あり得ない。


『理解不能』覚醒

世の中には許せないのが三人いる。一つは青髪の英雄、二つは臆病な赤い髪のガキ、三つはフリッピー本人だ。俺には怯えるのに、あの二人には笑うのかわからない。傷付けるべき他人を、俺より重んじるなんてもっての他だ。そして、彼の笑顔を見れる英雄とガキが羨ましくて溜まらない。


『ヘンゼルとグレーテル』甘党

あの二人みたいな事がしてみたい。魔女を殺すだけで、お菓子に囲まれた生活が出来るなんて羨ましすぎる。キャンディの金具もチョコレートの壁も何もかも食い尽くすのだ。幸せ。スニッフルズに頼めばやってくれるだろうか、と思った頃には、とっくに彼の家へと足が向いていた。


『甘ったるい。』蟻喰←甘党

「お菓子の家に住みたい」と、彼に言われた。相変わらず焦点が合っていない眼がこちらを見上げる。「身体おかしくなるぞ」「そんなん本望だって」「まずはナッティの頭の螺旋を閉めないと」「その螺旋もキャンディがいい」ね、と彼は首を傾げながらあどけなく笑った。


『指切り』臆病と軍人(と覚醒)

「フリッピーさん、ぼくと指切りしよう」「指切り? 別に構わないよ」小指を差し出してきたから、痛くないように指をナイフで切り落としてあげた。拾ってあげる。「これで、いいのかな」「ちがうよ…」指の断面からじくじくと血が溢れた。同時に僕の中から彼が溢れてくる。


『欠落コンビネーション』大工と紳士

俺には腕がない、彼は目が見えない。「ハンディさん、いないんですか?」白い杖を振り回して探し始めたものだから体を遮れば、軽い衝撃。「怖い事、すんな」「すみません」謝りながら彼は俺に抱きついてきた。その暖かさで俺達は生きている事を再確認する。


『kiss』英雄軍人

彼の顔を隠している布の端っこで視界を覆われた。その布は彼の腰下まであるけれど、僕の頭の後ろで結ばれれば、もう息がかかる位の距離に彼の顔があった。「軍人くん、」彼は僕の返答は求めてないというように、いきなり口を口で塞がれた。そこには血とは違う暖かさがあった。