むかしむかし
テロメアの働きを阻害するということは、最悪命を落とす危険も孕んでいる。
だから俺たちは阻害するのではなく、抑制する方法をやっと見つけた。
そして安全に体を成長させるために専用の医療器械の中で、
アレルヤしハレルヤが眠りについてから日から、やっと再び会える。
「・・・・・・・・・」
ゆっくりと瞼を開けたアレルヤとハレルヤに俺たちは声をかける。
「大丈夫か?どっか変なところはないか?」
「・・・問題ねぇ。・・・でも、なんか変なかんじだ・・・・・・」
手のひらをグーパーさせてハレルヤが笑う。
「鏡見るか?すごい美人だぞ」
「バーカ・・・俺たちは元々美人なんだよ」
「ああ・・・その通りだな」
「っ!バカじゃねぇの・・・っ」
俺には初めから美人にしか見えなかったよ・・・」
頬を両手で挟み込むように包んで口付ける。
「・・・バカ・・・ニールっ」
今までずっと我慢してきたんだ。これからは好きなだけキスしてもいいだろう?
「ハレルヤ・・・、今度二人で星を観にいこうぜ・・・・・・本物の星を」
傍でいちゃつく兄さんたちを無視して俺は俺でアレルヤに告白していた。
「アレルヤ好きだ・・・愛してる。ずっと、これからも・・・」
「・・・そうだね。呪いから救ってくれた王子様と一緒になるのも素敵かもね・・・」
体を起こしたアレルヤはこれ以上ないってくらい幸せそうに微笑って俺に口付けた。
物語はいつも、めでたしめでたしで終わり、そして始まる・・・。