二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

閑話休題【腐向けAPH】

INDEX|2ページ/6ページ|

次のページ前のページ
 




 電話を掛けると擦れた声で返答がされる。その後に少しの衣擦れの音、こんな時間まで寝ていたのですかと遠まわしに尋ねると、すっかり擦れてしまった可愛らしいその声であさがいけないあるという。あの眉毛、今度殺してやる。秘かにそんな決心を改めてした後に問う。今日はずっとご在宅ですか?ああ、家と言っても彼の家ではないあの憎らしい眉毛、もとい、アーサー・カークランド所有のアパルトメントである。しかし、今耀さんはそちらに住んでいて、彼と一緒に住んでいる。つまり、同棲をしているのだ、要するに私の大切な耀さんはあの変態眉毛のことが好きなのである。そうじゃなかったら、一緒に住んだり同じベッドで寝たり、あまつさえXXXなんて出来るはずも無いのである。少しそんなことを考えただけで血圧が上がったような気がする。これは少し塩分を控えた方がいいかもしれません。電話の向こうの甘えと若干の掠れを含んだ声はそんな本田の気持ちなどお構いなしに自分の要件を押し付けてくる。
「…きくー、我買い物行きたいある」
「私に車を出せと」
「菊は持っているのに運転しねぇある。たまにはその身分証明書を我のために役立てるよろし」
「はぁ……仕方ありません、カークランドさんは居ませんね?」
「今日は課題をやるから学校あるー」
 盛大にため息をついたものの、ならば行きましょうと返答をする。車はフランシスさんにでもお借りしましょう。どうせ今日は家でごろごろしているに決まっています。趣味の菜園でもしているに違いありません。そうでなくとも、耀さんのために車は少々頂戴します。返答は全て「是」でお願い致します。文句なんて言わせません。
「で、何を買いたいんですか」
 画材?服?靴ですか?と問うと、これまた色気の無い主婦のような答えが返ってくる。電話の背後では水を流す音が聞こえた。遅い朝ごはんでも作ろうとしているのだろうか。
「片付け道具と、食料ある」
「…了解しました。13時ごろに車を回します」
作品名:閑話休題【腐向けAPH】 作家名:kk