年下の男の子
通りがかったコンビニの店内に、ハレルヤを見つけたのは本当に偶然だった。
窓越しに見つめる視線に気付いたハレルヤは、ゲーム雑誌に落としていた金色の瞳をニールに向けると、軽く右手を左右に振った。
「なにしてんだ?お前さん・・・」
「晩メシ買いに来たんだけどさ、丁度品切れで・・・。入荷すんの待ってんだよ」
「コンビニ弁当?今日はアレルヤ、留守なのかよ?」
ニールと同い年である料理好きのアレルヤは、ハレルヤの実兄だ。
今日は用事で出かけたと簡単に説明すると、ふーん・・・そっか、とまた簡単な返事をニールは寄越した。
「なぁ?そんじゃあ今、お前暇だよな?」
何を言い出すのかとハレルヤがキョトンとしていると、ニールは有無を言わさずハレルヤの腕を引っ張って歩き出した。
「っちょ!・・・入荷すんの待ってるって言ったの、聞いてねぇのかよっ?」
「聞いてるって。まぁ、ちょっと付き合えよ。お礼にファミレスでメシ、奢ってやるからさ」
「マジで?」
「マジマジ。それも好きなだけ食っていいぞぉ~」
コンビニ弁当からファミレスに格上げになったのだ、食いつかない筈がない、しかも奢りときている。
引っ張っていた筈の腕を逆に引っ張られて、二人はコンビニの店内を出た。
育ち盛りの12歳男子の心を掴むのは、色気より食い気だよなぁ~、とニールは心の中で呟きながら、ハレルヤの黒髪をクシャクシャと撫でた。
窓越しに見つめる視線に気付いたハレルヤは、ゲーム雑誌に落としていた金色の瞳をニールに向けると、軽く右手を左右に振った。
「なにしてんだ?お前さん・・・」
「晩メシ買いに来たんだけどさ、丁度品切れで・・・。入荷すんの待ってんだよ」
「コンビニ弁当?今日はアレルヤ、留守なのかよ?」
ニールと同い年である料理好きのアレルヤは、ハレルヤの実兄だ。
今日は用事で出かけたと簡単に説明すると、ふーん・・・そっか、とまた簡単な返事をニールは寄越した。
「なぁ?そんじゃあ今、お前暇だよな?」
何を言い出すのかとハレルヤがキョトンとしていると、ニールは有無を言わさずハレルヤの腕を引っ張って歩き出した。
「っちょ!・・・入荷すんの待ってるって言ったの、聞いてねぇのかよっ?」
「聞いてるって。まぁ、ちょっと付き合えよ。お礼にファミレスでメシ、奢ってやるからさ」
「マジで?」
「マジマジ。それも好きなだけ食っていいぞぉ~」
コンビニ弁当からファミレスに格上げになったのだ、食いつかない筈がない、しかも奢りときている。
引っ張っていた筈の腕を逆に引っ張られて、二人はコンビニの店内を出た。
育ち盛りの12歳男子の心を掴むのは、色気より食い気だよなぁ~、とニールは心の中で呟きながら、ハレルヤの黒髪をクシャクシャと撫でた。