ヘタリア☆おんらいん
チラシが配られた日の帰り道
菊、フェリシアーノ、ルートヴィッヒは3人で同じ方向に家路を急いだ。
なんでも
フェリシアーノもルートヴィッヒもオンラインゲームの操作が解らないらしく、菊がフェリシアーノの家で導入を手伝ってあげることになったのだ。
フェリ「ただいま~!帰ってきたよお」
フェリシアーノは靴を脱がずにはいる。
土足推奨の家なのだ。
菊「おじゃまします。」
ルート「じゃまするぞ。」
フェリシアーノの部屋はやはり散らかっており、ルートの潔癖症を刺激しまくったがそこは面倒くさいので省く。
菊がソフトをダウンロードし終え、説明する。
菊「えー、最初に種族や職業を選んでもらいます。そこからキャラメイクに入りますので」
菊はフェリシアーノに席を譲った。
フェリ「ほえ~、なんか本格的だね~…」
フェリシアーノはおっかなびっくりキーボードを叩く。
こういうのは初めてらしい。
菊「お、スタンダードな冒険者ですか。フェリシアーノくんには丁度良いですねえ」
ルート「こいつが冒険者か…なんだかそれすら頼りないな」
フェリシアーノはえ、そお?と照れ臭そうに頭をかく。
絶対誉めてはいない。
フェリシアーノは人間の冒険者。
いたって普通で、プラスもマイナスも無いキャラだ。
フェリ「次はキャラメイクだね♪」
ルート「お、おい。ちょっと似すぎなんじゃないか!?」
画面には冒険者の服を着たフェリシアーノがぴょんぴょん跳ねている。
あのアホ毛さえも忠実に再現しているのである。
まるで本人の小さいのが画面に入っているようだ。
菊「あ、お気になさらず。仕様ですので。」
菊はあくまで落ち着きはらって画面を見つめている。
作品名:ヘタリア☆おんらいん 作家名:赤色とまと