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赤色とまと
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novelistID. 12260
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ヘタリア☆おんらいん

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ルート「どうやら。」


ルートヴィッヒはつい先程すれ違った一般のドイツ人女性プレイヤーから聞いた情報をフェリシアーノに反芻した。

ルート「俺達が今向かっている街に沢山の死体(死んで誰にも回復して貰えなかった抜け殻の事)が転がっているらしい。
おそらくW学園の者達だろう。」

きっと一騎打ちでもして共倒れしたんだな。

ルートヴィッヒはこれはチャンスだ、とフェリシアーノをほのめかす。


フェリ「へぇ~。あの子、そんなこと言ってたんだ~っ。ドイツ語って難しいねっ!」

フェリシアーノはそんなことよりも女性プレイヤーのほうが気掛かりで仕方なかったらしい。
もう半ば式典の事など二の次になってる感もいなめない。

余談だが、フェリシアーノ達が話す万国共通言語はいったい何語なのだろうか?


ルート「話を聞け…。で、俺達はその街に向かおうとしている、誰よりも早く街に着けばそいつらを仲間にし、パーティーを拡大出来るかもしれないと云うことだ。」

フェリ「それは良い案だねっ!でも実際は俺達はパーティーじゃなくてフォローし合ってるだけだから…パーティー拡大ってどうやるの~…?」

ルートヴィッヒは歩を進めながら
問題はそこだ、と話に抑揚を付けるように言う。


ルート「どのタイミングで戦うかなんだが、俺ははっきり言って式典はなんでも良い。だが他の奴に勝たすとロクなものでは無くなるからそういう訳にも行かない、というのが俺の本音だ。」

その言葉に意外にも大きく、うんうんと頷くアクションをする冒険者フェリシアーノ。


フェリ「俺もだよっ!俺もパスタ食べ放題って言っちゃったけどさ、はっきり言うとね、さっきの女の子見たらいっぱいの女の子の方が良いなあって思っちゃったんだ!ルートと一緒だね!」

ルート「……あー。まぁなんだ。俺が意見を変えられない理由がそこにあるんだが…。」


そんなことをチャットで会話しながらのんびり道を進む2人。
=ヮ=←こんな顔をしながらキーボードを叩くフェリシアーノの顔が目に見えて
ルートヴィッヒはなんだか気が抜けるようだった。



うっかり気を抜いてしまったその時。


――――ガチャンッ


何かがルートヴィッヒの足をとり、キャラが動かなくなる。