ヘタリア☆おんらいん
「ひっかかったな!?ケセセセっ」
見たことのない文字色がチャットに上がる。
やがて現れたキャラクターは銀髪、灼眼のルートヴィッヒの兄の姿にそっくりだった。
ギル「まさかルートが俺様の罠にひっかかるとはなーッ!最高だぜー!」
画面の向こうで、ぐはははと爆笑するギルベルトの姿が想像できる。
ルート「兄貴!くそっ。兄さんの罠にだけは掛かりたくなかった…っ!」
フェリ「そーいえばギル、どこでパソコンしてるの?ルートの家じゃないの?」
フェリシアーノの素朴な質問に、ギルベルトはキャラクターを持ち直して答える。
ギル「あ!フェリシアーノちゃん!それがな、今ヘラクレスの家にいるんだよ。パソコン二台あって貸してやるってよ。でもその代わり、ヘラクレスの分のインターネット代も払えって。家じゃルートが使ってるし、そんくらいなら俺様は屁でもねえしな!」
とキャラが胸を張るギルベルトの1ヶ月1万円生活が始まろうとしている。
ルート「…それにしても、兄さん、それすごく似合ってるな…。」
大きなツノと小さな羽が生えた黒いTシャツ長ズボン姿のギルベルトはデビルのシーフだ。
みつまたの槍を持っている。
この組み合わせは、素早さが抜群に高い。上級者の職業と言っても良いくらいだ。
フェリ「なんかデビルっていうより、虫歯菌みたいだよ~ヴェー…。」
ギル「そ、それは薄々自分でも感じてたゼ…。」
作品名:ヘタリア☆おんらいん 作家名:赤色とまと