繋いだ手は
そして極めつけが、息継ぎの合間、合間に囁かれる臨也の熱の篭った言葉。
帝人は色んな意味で失神しそうだった。
――ポン
そんな中、なんとも気の抜けた電子音が二人の鼓膜を叩いた。
「……」
そこでようやく臨也が口を離すと、口付けの激しさを物語るように糸が伝った。
臨也はそれを舐め取り、随分と真っ赤に染まった帝人の頬を優しく撫でると、些かまだ熱が残った声で呟いた。
「…明日、休みだよね…?」
欲が灯った瞳で覗き込まれ、帝人は何とも言えない気持ちに陥る。
また顔に熱が集まるのを感じた。
「…は…ぁ…はぁっ…ええ、は…い」
肩で息をしつつも、何とか息も絶え絶えに返事を返すと、臨也にまた、先と同じように腕を引かれた。
繋がれた手が異様に熱く感じる。
「じゃあ、今日は覚悟しといてね。俺、大分余裕ないから」
「…っ」
「それと…」
――ありがと。
微かにだが、確かにそう聞こえ、帝人はこっそりと顔を綻ばせた。
終