二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

【APH】どうして、こうなった?

INDEX|1ページ/3ページ|

次のページ
 
明日は日本の誕生日…らしい。…ってか、アイツ、一体、何歳なんだよ?軽く、二千歳は超えてるよな?…アジアって、中国もだけど妙に若作りってか、童顔だよな。…ま、そんなことはどうでもいいんだけどよ。

「お前、何が欲しいんだ?先に言っとくが、俺、金、あんま持ってねぇから、高いもんは贈れねぇぞ」

遠まわしに訊くのも面倒だ。細かなことに気が回るような性格じゃないのは承知しているので、単刀直入にプロイセンは切り出す。日本はぽかんとした顔でプロイセンを見上げた。…ちなみにここは国際会議場の控え室だ。

 何で、プロイセンがそんなところにいるのかと言うと、弟ドイツの多忙振りを見かねて、仕事をちょっとだけ手伝ってやってるからだ。
(…後、まあ、何だ…日本が来るって言うから、顔、見たくて、無理言って、付いてきたんだけどな)

「いきなり、何ですか?」
「明日、お前、誕生日なんだろ?」
「…誕生日と言うか、建国記念日…ですけど」

日本は視線を伏せる。それをプロイセンは追う。艶のある黒髪。切り揃えられた前髪に隠れた目を覆う目蓋を縁取る睫毛は長く、白い頬に影を落とす。
(…年寄りに全然、見えねぇんだよな。…夜も結構…アレだしな…)
ゆっくりと上目遣いに日本の視線が上がる。それをプロイセンは見つめ返した。
「気を遣って頂く程、大層な日じゃないんですよ。…私もいい歳した爺ですしね。祝われても喜ぶ歳でもないですし…」
「爺のクセに遠慮すんじゃねぇよ」
日本の黒髪がさらりと指触りの良いことを知っているプロイセンはくしゃくしゃと日本の頭を撫で回す。撫で回された日本は困ったような満更でもないような顔をして、プロイセンを見上げた。
「…では、師匠、ひとつだけお願いごとを訊いて頂いても?」
遠慮なくと、絡むような視線で嫣然と日本は老獪さを滲ませた笑みを浮かべ、プロイセンを見つめる。日本のような楚々としていて腹の内では何を考えているか解らないタイプとのお付き合いなど生憎ながら自分の乏しい経験の中でも初めてで、対処のマニュアルなどあるはずもない。まあ、それが面白くもあるのだが、どうせ、お願い事とは碌でもないことだろう。しかし、言い出したのはこちらであるのでプロイセンはどの道訊かざる得ないのだが身構えてしまう。
「そんなに警戒しなくても、師匠が考えているようなことではないですよ?」