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【APH】どうして、こうなった?

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こちらの警戒を見透かして、日本が笑う。プロイセンは図星を指され、眉間に皺を寄せた。それにくつりと日本は声を上げた。
「じゃあ、何だよ?」
「何かを言う前に確認させてください。明日、私、お仕事お休みなんです。師匠は?」
「俺様は年中、休日だっての!嫌味か、お前」
「これは失礼。最近、ドイツさんのお手伝いをされていると伺いましたので、念の為」
…食えねえ奴。…プロイセンは眉間に皺を増やし、日本を睨む。日本はにこにこと笑っている。…それが何だか腹立たしくなってくる。
「明日は休みだ。ヴェストにも前以て断ってある」
ふいっと視線を逸らして、プロイセンは言った。
「…それは、私の為だと曲解しても?」
抑えようとして失敗したらしい弾んだ声がスーツの裾を掴む。それにプロイセンは視線を落とし、日本を見やった。
「していいんじゃねぇの?」
「…それは、重畳。…では、お願い事を訊いて頂けますか?」
しっとりと潤んだ黒い瞳が子どものように期待にきらきらしている。…俺に本を読んで欲しいとせがんできた小さい頃のドイツの姿にそれが重なる。…上目遣い…下から、見上げられるのにどうも自分は弱い。
「…何だよ?」
素っ気無く口を開けば、気分を害した風でもなく日本はプロイセンを強請るように見上げた。
「明日は一日、一緒にいてください」
「…そんなんでいいのか?」
「それで充分です。明日一日、…日付が変わるまで」
「…ベッドの中で…とか、言わないよな?」
「師匠がお望みでしたら、頑張りますけど?」
「……いや、頑張らなくていいし」
「…それは、残念。…でもまあ、今、こうして、一緒にいるだけでも満たされていますから…」
珍しくそっと指を絡めてきた日本にどきっとしつつ、プロイセンはその手を握り返す。…ベッドの上で睦みあうのもいいが、やっぱりこんな些細な触れ合いの方がひどく、心が満たされる。

「…日本」

「何ですか?」
頬を撫でて、触れるだけのキスを落とす。それに日本は物足りげな顔でプロイセンを見やる。

「んな、顔すんな!」
「しますよ!師匠から、キスしてくれたのって初めてじゃないですか!もう一回!!」
「しねぇ!…っか、袖引っ張るな!!」
「ああ、悔しい!!今すぐ、身長が欲しい!!来い、成長期!!そうしたら、簡単にキス、師匠に出来るのに!」