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Saint Valentine’s Day in2007

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ニコニコと見つめる笑顔に気を良くしたのか、手ずから食べさしてくれる。
「どう?」
上目遣いに俺の表情を伺う。
「ユーリの愛情が沢山入ってて美味しいです。」
「何言ってるんだか。」
肘を付き顔を支えている状態で此方を見詰めているユーリは、言葉とは逆に表情は嬉しそうで口元が綻んでいる。
「本当ですよ。その証拠に・・・」
身を乗り出し、彼の身体も引き寄せ唇を奪う。
深く深く口内を蹂躙すると苺の甘酸っぱい汁が伝わったらしくピクリと小さな反応が返ってくる。
「ね?美味しいでしょ。」
唇が耳に付くくらい近くで囁いてやるとユーリの身体が小さく震えた。
「んっ・・・」
喘ぎとも返事ともつかない声。
「今度は貴方を頂いても良いですか?」

ダメと言われても“食べない”でいられるわけがない。普段以上に可愛らしい恋人に煽られて
我慢できる男が居るのだろうか。
今夜はいつも以上に深く甘く啼かせてあげよう。何処に飾るか考えあぐねていたらしいあの花束の使い道も決まった。
飾るより散らそう。寝室のベットのシーツにはオプションとして薔薇の花弁を散らそう。湯船にも浮かべておこうか。
ユーリの白い肌に同じような紅い痕を残してやるのも良いだろうなどと卑猥な妄想も膨らむ。

思いつく限り全てをしよう、恋人と過ごす特別な日はチョコレートよりも甘い。
そして何より俺の理性も今日は特別甘い。


(END)