貴方の色で私を染めてください
せめて、と願うことがある。
せめて、と祈ることがある。
だから、自分は誰かに肩を預けながら生きてきた。
だから、自分は誰かの“色”を借りて生きてきた。
けれど、それでは変わらない。
けれど、それではだめなのだ。
いつか、自分は離れなくてはならない。
いつか、自分は選ばなくてはならない。
けれど、願わずにはいられない。
けれど、祈らずにはいられない。
Veuillez me teindre avec votre couleur
あなたの色で私を染めてください
今はまだ届かないとしても、いつか。
作品名:貴方の色で私を染めてください 作家名:Kataru.(かたる)