君に出会えた奇跡2
「ロヴィ、俺のロヴィ、なんも不安に思うことないんやで、俺がちゃんと定職についてもちゃぁんとロヴィのこと迎えるから、だから、もう少しだけ親分を応援してな。」
抱きしめられて、ロヴィーノは思う。一目惚れしたときから、もう二度と覚めない夢を見ているようだと、恋の夢は魔力が強くてもう逃げられない。好きで、愛しくて、彼を独占している自分に満足していて、ずっとこの幸福が続くことを願ってしまう。
「わかった・・・・。約束、守れよ。」
もう一人ぼっちの部屋に帰るのは嫌だとロヴィーノは言う。アントーニョは頷いていっそう強くロヴィーノを抱きしめる。
もう一人の部屋じゃない。今は二人の部屋、温かくて、いつも太陽がこの部屋にはいる。